SORASOBATI

空の傍ら、過去や未来とつながった物語を語る

琵琶弾きである私がいつも考えているのは、この物語をどのように発声すれば、今を生きる人間の心に響くのか、ということです。はるか昔に遠い国から来た楽器の奏でる音にのせて、あなたと同じこの現代を生きるAshという人間が声が語る物語が、ある日、どこかの、誰かにとって特別なものになれればいいと願いつつ。(“ソラソバティ”=弁天さまの真言を、日本語風に発語したときうまれた言葉)

Ash - 語り手 / 琵琶奏者

ミュージカルの俳優として世界を旅した後、東京芸術大学入学。在学中に演出家としてデビュー。音楽を軸にした演劇作品を創る中で、日本の伝統音楽への造詣を深める。卒業後はク・ナウカ・シアターカンパニーで数々の海外公演を経験。
2006年、川崎ファクトリーのレジデントアーティストとして、高校での演劇指導、戯曲を読むワークショップなどを行い、2017年に利賀演出家コンクールで上演した『青い鳥』で優秀演出家賞を受賞。2013年以降日本琵琶楽コンクール本選に出場。短編映画の音楽も手がける。創作・演奏・演技を三本の柱として、日本の伝統芸術と、世界各地の物語を融合させる舞台作品を創りながら、自ら舞台に立ち活動の幅を広げている。